人の骨格を利用した予測では,それが可能であることは分かっていたものの,どのような情報が重要か,どのような動作なら予測できるかといった部分は明確になっていませんでした.本研究では歩行について重要なのは高々3点の位置情報であることを明らかにしました.この結果より,歩行予測時に利用可能なセンサの幅が広がります.また,人の集団歩行の解析で利用される上部からの映像でこの3点を検出するのは容易なため,対向者の動作予測を反映した解析なども可能になると期待しています.それ以外にも,予測の誤差が最大となる瞬間とその理由の解明,シンプルな予測モデルとの比較などを通し,動作予測の適用範囲を示すことが出来ました.
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