研究課題/領域番号 |
21H03663
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大土井 克明 京都大学, 農学研究科, 助教 (90372557)
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研究分担者 |
酒井 謙二 九州大学, 農学研究院, 特任教授 (50205704)
田代 幸寛 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90448481)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | メタン発酵 / 乳酸発酵 / 前処理 / ハブアンドスポーク回収 |
研究成果の概要 |
生ごみを安定的に貯蔵し,効率的にメタン発酵プラントに運搬するために乳酸発酵による前処理を行った.乳酸発酵後の原料には乳酸菌が含まれるため,嫌気状態であるメタン発酵槽内での影響を調査した.その結果,メタン発酵に対して負の影響は認められず,難分解の原料では分解が促進されメタン収量が増加することが分かった.乳酸発酵処理により一時的に貯留して可溶化することにより,バキュームカーで効率的に運搬することが可能となり,収集運搬時に発生するCO2を約40 %削減することが試算により判明した.この削減割合は運搬距離が長いほど多くなる.
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自由記述の分野 |
農業環境工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では消化液の液肥利用をともなう生ごみメタン発酵において,マイクロプラスチックのほ場への流入を回避するためにバケツによる非効率な生ごみ回収方法を改善するために,乳酸発酵前処理により安定的に貯蔵・可溶化し,バキュームカーで運搬することにより,生ごみの収集運搬時に発生するCO2の排出量を削減する収集運搬システムを提案した.本研究で調査対象とした岡山県真庭市のような広域での合併を行った自治体での生ごみ収集運搬の効率を大きく改善することに意義がある.
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