研究課題
奨励研究
生産現場では工程管理や保守管理にAR(拡張現実)メガネを導入するスマート工場化がすすんでいる.高専のような実践的技術者育成機関においては,このような先進的な生産管理技術をすみやかに実習授業に取り入れ,エンジニア育成に活用する必要がある.本研究はARメガネをはじめとするAR技術を効果的に用いた実習教育を行うことを目的とする.ARのターゲットとして空間ターゲットならびにイメージターゲットを用いたARコンテンツの作成方法習得のための教材を準備し,授業で活用した.
機械工学分野
開発した教材を授業で活用後,教育の効果をアンケートならびに小テストで検証した.アンケート調査において施行前と施行後とで評価の平均を比較したところ,施行前3.5,施行後3.7であったため,一定の効果があったことが確認できた.作成した教材は授業で用いる以外にも,他の市町村で行う中学生向け模擬授業,高専祭の体験教室,チャレンジジュニアラボ(小・中学生向けイベント)で活用した.また,他高専の参考となるよう第14回高専技術教育研究発表会において取り組み内容を講演した.