本研究は、進行が早く治療法が確立されていないALS患者に焦点を当て、かつ最先端であるロボットスーツHALを用いたリハビリテーションを試みた点で社会的意義は高いと思われる。 また、ALSは筋萎縮が出現するだけではなく、基礎代謝量の亢進、嚥下障害による食事摂取量の減少などにより病初期より体重減少が生じる。そのため、体重・骨格筋量の維持、筋萎縮予防として十分なエネルギー量の摂取が重要となる。摂取エネルギー量を維持したうえで、運動後の必須アミノ酸を含む栄養補助食品の摂取し骨格筋量の変化を評価したことは、今後のALSに対するリハビリテーションを実施するうえでの栄養管理の一助に繋がることが期待される。
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