研究課題
基盤研究(A)
本研究では、まず5,000[mm](幅)×2,200[mm](高さ)×3,000[mm](奥行き)の実大室内空間を模擬したチャンバーを対象に家庭用エアコンの送風運転及び暖冷房運転を対象に大規模PIV測定方法の構築を行った。更に天井カセット型エアコン2台が設置された実際の大学教室(9,130[mm](幅)×3,000[mm](高さ)×6,720[mm](奥行き))を対象に構築した測定手法を適用し、実際の室内空間への応用について検討を行った。
建築環境工学
本研究では、様々な室内空間スケールを対象に、10m規模の範囲において空気流動構造を空間的・時間的に連続かつ定量的に測定可能とするマルチ×(スケール:レーザ:カメラ)・PIVの開発を行った。本研究の成果は大規模実空間の詳細な実測データが得られることで、効率的な換気・空調計画の基礎的データとなることのみならず、室内の熱的・空気質的快適性の向上及び空調用エネルギーの新たな省エネ手法の開発及び感染症対策の基礎資料となる実空間の空気流動構造の解明に対して貢献できる点において極めて大きな学術的発展として意義があると考えられる。