研究成果の概要 |
ゴルジ体における亜鉛恒常性維持機構とタンパク質恒常性維持機構の相関について、分子構造レベルおよび細胞レベルの研究により理解が大きく深まった。具体的には、ゴルジ体に存在する亜鉛輸送体ZnT7, ZnT5/6, ZnT4のゴルジ体の亜鉛濃度制御における役割が明らかとなり、また初期分泌経路に存在する分子シャペロンERp44による亜鉛依存的な未成熟タンパク質の品質管理機構の詳細を解明した。さらにcis-Golgi槽においてERp44に亜鉛を供給する亜鉛輸送体がZnT7であることを突き止めるとともに、ZnT7の五つの中間状態についてクライオ電顕構造を解き、ZnT7による亜鉛輸送機構の全容を解明した。
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