研究成果の概要 |
脂肪酸不飽和化酵素FADS1,2に着目し、高度不飽和脂肪酸(PUFA)欠乏マウスの作製と表現型解析を行った。FADS2単独欠損マウスにPUFA欠乏食を3ヶ月間摂食させることで樹立したPUFA欠乏マウスは、精子形成異常、脂肪肝、貧血、骨形成異常などの表現型を呈した。精子形成異常の原因の一つは、ライディッヒ細胞におけるテストステロンの産生低下であり、ω6系列のPUFA補充によってレスキューされた。FADS2単独欠損マウスでは通常観察されない非メチレン中断型PUFAが産生されてしまうことが分かったため、FADS1,2ダブル欠損マウスを作製したところ、より重篤な脂肪肝の表現型を呈することが分かった。
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