研究課題
基盤研究(A)
応募者らは、第3世代シーケンサーであるロングリードシーケンサーを用いて、阿蘇山麓由来家族性ALSの2家系について新規なリピート伸長を見出した。この遺伝子異常の病的意義をiPS細胞、モデルマウスで明らかにするとともに、未だ原因が確定されていない紀伊ALS症例や応募者らが構築した1000例を超える広島ALSコホートを対象に解析を進める研究計画である。
ロングリードシークエンサーを用いた新規のリピート伸長の同定技術については、これまでの通常のゲノム解析(SNP解析やエクソーム解析など)で同定できていなかった非翻訳領域の伸張遺伝子を含む遺伝子異常の検出技術の確立につながる可能性があり、家族性ALSのみならず遺伝性・非遺伝性の他疾患の病態解析への応用も期待される。