研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血により膨大な数の死細胞が生じると、放出されたダメージ関連分子パターンが炎症の悪循環のトリガーとなり、時間経過につれて広範かつ高度な組織障害が成立する(炎症の悪循環)。これは、生命予後や重篤なQOLの低下に直結する。本研究では、虚血によって生じる死細胞をCD300標的としてエフェロサイトーシスを亢進させ効率的に除去することで、炎症の悪循環を断ち切り、組織修復が期待できることを明らかにし、心疾患, 脳血管疾患などに対するこれまでにない新しいコンセプトの虚血性疾患の治療法の開発に繋がり、医学, 社会, 経済のあらゆる面で大きな損失を改善できる可能性がある。
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