研究課題/領域番号 |
21H04841
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西村 理行 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (60294112)
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研究分担者 |
村上 智彦 大阪大学, 大学院歯学研究科, 講師 (50510723)
高畑 佳史 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (60635845)
波多 賢二 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (80444496)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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キーワード | 骨格形成 / 軟骨代謝 / 骨代謝 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
ヒトを始め脊椎動物の骨格は、膜性骨形成と内軟骨性骨形成の異なる2つの様式から形成され、骨格形成に必要な遺伝子発現をダイナミックに変動させ、未分化間葉系幹細胞の骨芽細胞あるいは軟骨細胞への分化、成熟を促す。本研究により転写因子Zfhxファミリーによる脊椎動物における骨格形成の新たな制御機構の一端が明らかになった。Zfhxファミリーが、骨形成および軟骨形成に必須な転写因子Runx2およびOsterixと連動して、これら転写因子のプラットフォームとして機能していることが明らかとなった。またZfhx3およびZfhx4は、代償的に骨形成および軟骨形成を制御していることが示唆された。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜性骨形成および内軟骨性骨形成過程がどのようなメカニズムで細胞あるいは遺伝子レベルで連続的かつダイナミックに制御されているかは不明であったが、本研究成果により、転写因子ZfhxファミリーがRunx2やOsterixと協調し、これら転写因子のプラットフォームとして機能することが示され、骨格制御過程における新規概念の創出に貢献した。この新規概念は、他の組織の臓器の発生あるいは再生過程の理解にも貢献できると期待される。また本研究成果は、ヒト骨格形成異常疾患の病因解明とその病態の理解にも寄与し、社会的意義にも寄与すると思われる。
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