研究課題
基盤研究(A)
対流圏オゾンは海洋起源物質が関わるヨウ素化学反応により、消失項が2割以上増加する可能性が指摘されている。本研究は「みらい」とその装備を用いて、西部太平洋での海洋・大気総合観測を行い、海洋からのヨウ素揮発メカニズムを特定してモデル化し、オゾン収支に与える影響を定量化することを目的とする。
ハロゲン化合物の多相反応は、対流圏オゾン濃度、HOxサイクルを理解するうえで重要である。海水温と海洋表層のヨウ化物イオン濃度との関係も注目される。ラジカルのリモートセンシングも重要な技術となる。海外の研究者による大西洋やインド洋での知見を集約することで全球大気モデリングに結びつける点も評価できる。