研究課題/領域番号 |
21K00205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
直井 玲子 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (00734295)
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研究分担者 |
園部 友里恵 三重大学, 教育学部, 准教授 (80755934)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | インプロ(即興演劇) / ジェンダー / アクションリサーチ / 演劇 / パフォーマンス |
研究成果の概要 |
本研究では、インプロ上演形式「ザ・ベクデルテスト」(以下「BT」)の理念・構造とその特徴について、考案者リサ・ローランドらへのインタビュー調査とワークショップ実践から、BTがこれまでのインプロにおける男性中心の物語構築の方法への問題意識から考案されていること、「What else?(他に何があるか)」をキーワードに、「女性」の多様で複雑な日常を描き出すことを目的に開発されていったことが明らかになった。また、BTをプロジェクトチームで繰り返し上演し続けることによる演者の変容過程について、①共同主宰者を務めた私たち(直井・園部)、②男性演者、③乳幼児のいる女性演者に着目して描き出した。
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自由記述の分野 |
応用演劇
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本では研究的にも実践的にも充分に進められてきていない「ジェンダー」の視点からのインプロ実践研究を前進させたものである。ザ・ベクデルテストという上演形式は、その重要性がインプロの国際会議で指摘されながらも、それを日本のなかでいかに上演できるのか、その実践を通してどのような問題提起が可能となるのかは具体的に検討されてこなかった。本研究は、考案者ローランドの理念を引き継ぎながら、日本のジェンダーの文脈での効果的な上演形式を再構築しており、そこに学術的・社会的意義があると言える。
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