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2021 年度 実施状況報告書

東アジア各地における白蛇伝物語を題材とした映画・映像作品の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00331
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

三原 龍太郎  慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 准教授 (90894379)

研究分担者 山下 一夫  慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (20383383)
吉川 龍生  慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30613369)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード白蛇伝 / 東アジア / 映像作品 / アニメーション / ブローカー
研究実績の概要

本研究は、中国の古典的な物語である『白蛇伝』が、中国本土・香港・台湾・日本など、現代の東アジアのさまざまな国・地域の映像作品においてどのように取り上げられ、展開してきたのかを、通時的・共時的な視点から解明することを目的とする。具体的には、東アジア各国・地域において、『白蛇伝』が映画・テレビドラマ・アニメーションなどの様々なメディアでどのように作品化されているか、また、そうした作品化に当たって、それらの作品群がどのような相互影響関係にあるか、さらに、それらの作品群の供給側の意図、流通の態様、観客側の受容の態様等を明らかにすることとする。本目的を達成するために、研究初年度となる令和3年度は、研究代表者及び分担者との間における本研究全体の問題意識やスケジュール観の共有・すり合わせを行うなど、研究体制の整備に努めた。具体的には、令和3年4月5日に予備的なミーティングを行ったあと、各自が関連資料の収集・分析を進めたうえで、同年8月25日に第1回研究会合を開催した。当該会合では、各自の資料収集・分析結果を共有し、後半期の方針の確認などを行った。後半期においては、引き続き関連資料の収集・分析を進めるとともに、同年12月22日に日本の映像製作・流通関係者への初歩的なインタビュー調査を実施した。これらを踏まえて、令和4年3月30日(令和3年度末)に第2回研究会合を開催し、令和3年度の成果を集約するとともに、次年度以降の方針の確認等を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究においては、(1)日本の映像製作・流通関係者へのインタビュー調査、(2)中華圏の映像製作・流通関係者へのインタビュー調査、(3)東アジア各国・地域において『白蛇伝』をテーマとして製作された映画・テレビドラマ・アニメーションなどの作品群及び関連資料の収集と分析という三点を主に実施することとしている。このうち(1)と(3)についてはおおむね予定通り進捗していると評価できるが、(2)については、新型コロナウィルス感染症の影響により中華圏在住の関係者との調整に困難をきたしたため、次年度の課題とせざるを得なくなっている。

今後の研究の推進方策

令和4年度は、当初の予定通り、新型コロナウィルス感染症の流行状況に応じて国内外のインタビュー調査を行うとともに、関連資料の収集・分析を継続する予定である。とりわけ、前年度(令和3年度)からの課題となった中華圏の映像製作・流通関係者へのインタビュー調査を行うべく関係各方面との調整を進める。また、本研究に係る研究成果(書籍・論文等)の発信を本格化させるための準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の影響により対面によるミーティングやインタビュー先の開拓が困難となる等、当初予定していた研究体制の立ち上げ・整備に若干の問題が生じる結果となった。そのため、当該体制の確立を前提として購入を想定していたデスクトップPCやモニター、Webカメラといった備品等の購入を次年度以降に持ち越す必要が生じた。当該備品等に関する支出は、新型コロナウィルス感染症の推移を注視しつつ、次年度に行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 台湾皮影戯における潮州語2022

    • 著者名/発表者名
      山下一夫
    • 雑誌名

      中国都市芸能研究

      巻: 20 ページ: 5-27

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自己省察の系譜─『私たちの青春、台湾』をめぐる偶然と必然2021

    • 著者名/発表者名
      吉川龍生
    • 雑誌名

      ユリイカ

      巻: 53(9) ページ: 176-180

  • [雑誌論文] いくつもの声のために─『私たちの青春、台湾』と傅楡監督の批判精神に思うこと2021

    • 著者名/発表者名
      吉川龍生
    • 雑誌名

      三田文學

      巻: 100(145) ページ: 159-161

  • [雑誌論文] 「忍者ハットリくん」の最新話はインド発─日本アニメのグローバル化を楽観視してはいけない理由2021

    • 著者名/発表者名
      三原龍太郎
    • 雑誌名

      PRESIDENT Online

      巻: - ページ: -

  • [学会発表] 中国の人形劇―分布と上演形態―2022

    • 著者名/発表者名
      山下一夫
    • 学会等名
      国際人形劇連盟日本センター
  • [学会発表] 20世紀前半の中国映画とその展開─孫瑜監督作品を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      吉川龍生
    • 学会等名
      中国モダニズム研究会 2021年度8月例会(第24回)
  • [学会発表] 日本文学界対毛沢東的認識――以漢学家吉川幸次郎為主2021

    • 著者名/発表者名
      山下一夫
    • 学会等名
      中国湘潭大学“毛沢東与民族復興”国際学術会議

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公開日: 2022-12-28  

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