研究課題/領域番号 |
21K00614
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
吉富 志津代 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 教授 (20608559)
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研究分担者 |
落合 知子 神戸大学, 国際人間科学部, 准教授 (50624938)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 日本文化発信 / メディア教育 |
研究実績の概要 |
2021年度も、コロナ禍により航空便数の減少に加えて、ボリビア入国そのものも不可だったため、ボリビア日系協会連合会・事務局長の安仁屋氏と、オンラインにて2021年7月13日、8月7日、11月9日、2022年1月26日、2月16日に、ボリビアの調査地におけるコロナ状況や今後の事業スケジュール、オンラインイベントとしての日本文化発信活動の情報共有や広報協力などについて打ち合わせ会議を実施することにとどまった。 現地の学校や地域住民、卒業生などへの、対面で時間をかけて言語形成に関するヒアリングをすることはできなかった。 そのような中、日本および沖縄文化の発信活動については、対面が難しいからこそ技術力を上げてオンラインの実施に工夫が見られ、日本語学校が地域社会に受け入れられる要因の一つとなり得る特徴的カリキュラムとして、コミュニティラジオを活用したメディア教育教授法開拓への準備にはつながったと言える。 また連合会事務所で使用するパソコンおよび周辺機材については、日本で購入をして持参するように予定していたが、ボリビアに行けないので購入はしなかった。 国内では2022年2月3日に落合氏と兵庫県立芦屋国際中等学校で、異なる言語環境や文化的背景のもとに育つ生徒について、校長先生にヒアリングを実施した。 なお、関連の科研事業(分担)にて、本件に関係する日系人の移民送り出し地である沖縄県にて、移住の歴史などについてヒアリングはできたので今後の本課題研究にも役に立つと思われる。 (本課題研究事業にについては事業期間の延長を考えている。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ状況は改善されず、調査地のオキナワ移住地においても、多数の感染者が発生したため、診療所の対応も混乱が見られ、特にロックダウン期間中には、オンラインでも事業実施は難しかった。 しかし、本課題研究の調査については、対面でのヒアリングなどが必須であり、来年度以降の実施で活動を促進したい。
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今後の研究の推進方策 |
今後のコロナ状況を見ながら、入国が可能になった場合には、調査地にてボリビア日系協会連合会と今後の事業の進め方などを再考して、ヒアリング調査を再開する予定ではあるが、実施が遅れているため、事業期間の延長を申請する予定。 また、兵庫県内でも、マリスト国際学校や中華同文学校も対面授業が再開されており、ヒアリングの実施を考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染状況により、ボリビア入国が不可だったので、オンラインによる会議のみの実施となったため、使用予定だった分担者の渡航費用、および日本で購入して持参する予定だったパソコンおよび周辺機材の購入もできず、助成金の使用に至らなかった。 次年度は、渡航も可能になれば、これらの経費が必要になるので使用する予定である。
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