研究課題/領域番号 |
21K00641
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
横田 和子 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 講師 (80434249)
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研究分担者 |
守内 映子 日本映画大学, 映画学部, 准教授 (00853251)
丸山 英樹 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10353377)
岡本 能里子 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (20275811)
岩坂 泰子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80636449)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 社会情動的学習 / 身体性 / 国際共修 / 地球規模課題 / 言語教育 / SDGs / ウェルビーイング |
研究実績の概要 |
チームでの顔合わせののち、今後の方針を決め、また研究計画を改めて整理した。2021年度は代表者が実践研究を予定していた国際共修授業に留学生の入国停止が響き、計画していた授業の運営がかなわないという状況からのスタートだったからだ。しかしながら、代替的なオンライン交流プログラムを協定校の学生を招いて実施するなどして、擬似的な国際共修環境を作り実践を進めた。また、その一方で、ユネスコ、OECD、EmoryUniversityやその他のSEL関係の文献整理を行った。実践の成果は日本語教育学会、異文化コミュニケーション学会等で発表した。 SELに関して、情動に働きかけるアプローチとして、演劇的技法を活用した実践を行ったり(Climate Change Dialogue, Inclusive society and Yasashii Nihongo)、協定校の学生との協同によるビデオ作成、キャリアデザイン、SDGs、平和をテーマにしたプレゼンやディスカッションを実施することでそれぞれ検討を試みた。絵本や詩の創作、笑いを活用するなど、さらに共修授業の参加者に対して感性や情動にアプローチする技法について検討を進めている。研究成果の分析のため、質的研究の方法についても検討を重ねている。 また、メンバーは日本国際理解教育学会研究実践委員会の社会変容と身体性プロジェクトにおける活動に貢献し、コロナ禍により露わになった学びにおける身体性の課題をより詳細に検討し、国際理解教育の根幹ともいうべきユネスコの理念が活かされなかった歴史を振り返りつつ、そこに共修授業あるいはSELがどのように関与していけるのかを問い続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
留学生の入国停止が響き、計画していた対面での国際共修授業の運営が予定通りにはいかなかった。 2022年度からは入国が再開され、状況は改善されている。
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今後の研究の推進方策 |
入国制限が解除され、今後はより対面での国際共修が展開しやすくなる。またワクチン接種が進み、研究メンバー間の相互授業訪問や授業協力、インタビュー等も含めたフィールドワークなども可能になるため、積極的にそれらを遂行し、また研究成果発表につなげていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加などが全てオンラインになったこと、留学生の入国制限により計画していた実践ができなかったことが挙げられる。
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