研究課題/領域番号 |
21K00756
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
蒙 ユン 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (10783582)
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研究分担者 |
木下 徹 名古屋大学, 人文学研究科, 名誉教授 (90177890)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コミュニケーション / 異文化理解 / ビジネス電子教材 |
研究実績の概要 |
まずは、ロールプレイ会話「許可求め」「懇親会の企画」「改善提案」、また自然会話「報告・連絡・相談」「知り合いとの雑談」の一部とそれらの会話に関連するフォローアップ・インタビューとフェイスシートのデータをパイロットとして分析を行った。その結果、会話の中には相互理解できていない所を明らかにし、リストアップした。次に、リストアップされた相互理解できていない所の動画をめぐって、コミュニケーション力と異文化理解力を高めるための ①事前課題、②協働学習用のタスク、グループワークとワークシート、③教師説明用の資料、④事後課題 という一連のビジネス電子教材を開発した。それから、実際にそのビジネス電子教材を用いて、オンラインで国内の他大学(三重大学)と国際共修を行い、海外の他大学(米国 コーネル大学)とCOIL(Collaborative Online International Learning)を実施した。さらに、開発されたビジネス電子教材について、新潟大学、国内外の他大学の受講生の反応や評価、またその電子教材がもたらす教育効果を調べた。最後に、その調査結果をまとめて国内外の学会で発表した。そこで得たコメントを踏まえた修正を施し、研究論文などを執筆、国内外学術誌に投稿している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
開発したビジネス電子教材を、国内の他大学とのオンライン国際共修クラス、あるいは海外の他大学とのCOILプロジェクトに実際に用いた際、対面の授業で今まで直面したことのない問題が出たり、国内外の他大学のICTツールの違いによる問題が発生したりしていたため、予定より多くの時間と労力を費やした。また、オンライン国際共修クラスと海外の他大学とのCOILプロジェクトの実行にあたって、二つ以上の時差、オンライン教育に関する各国の規制・評価などの壁を実際に乗り越えなければいけない。このような未曾有の問題を解決すること自体は、当初、予想も予期もしていなかった。さらに、前例がないことばかりで、国内外の他大学と一緒に模索することに莫大な時間と労力を注いだ。
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今後の研究の推進方策 |
①前年度(2021年度)でまだ終えていない、ビジネス会話の動画の編集作業と音声データの文字起こし作業を完了させる。
②①の動画と文字起こしデータをもとに、新しいビジネス電子教材を開発し、オンライン教育実践により前年度で開発したビジネス電子教材とともにその教育効果を検証する。
③データベース作成に必要となるウェブサーバーを購入し、整理・転記済のデータを可及的すみやかにWeb上に公開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
①前年度(2021年度)でまだ終えていない、ビジネス会話の動画の編集作業と音声データの文字起こし作業を完了させる。
②データベース作成に必要となるウェブサーバーを購入し、整理・転記済のデータを可及的すみやかにWeb上に公開する。
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