研究課題/領域番号 |
21K00780
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
畑村 学 宇部工業高等専門学校, 一般科, 教授 (30300619)
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研究分担者 |
泊 功 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (10390379)
橋本 剛 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (40420335)
杉山 明 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 教授 (60235900)
野田 善弘 新居浜工業高等専門学校, 一般教養科, 教授 (80290815)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 中国語教育 / オンライン / アクティブ・ラーニング / 自学自習用動画 / ハイブリッド型授業 / 高専間連携 / 海外協定校連携 |
研究実績の概要 |
本研究に関する取り組みは、2回開催した「高専中国理解・中国語教育研究会」での口頭発表を中心に報告した。 第1回の研究会はオンラインで開催(9月9日)し、代表者の畑村が今年度方針について報告後、2021年7月に宇部高専学科学年横断型PBL「プロジェクト学習」で実施した「COIL型中国語授業」の実践報告を行った。これは①反転授業の動画を視聴し、②オンラインで台湾ネイティブの学生チューターから発音を中心に学習し、③対面でのアクティブ・ラーニングで実践的に中国語を実践的に学習するものである。授業後に行ったアンケート調査から、学生が主体的に授業に取り組み、中国語のレベルも通常の座学による一斉授業に比べて高いことが確認できた。その他、研究会では、本研究に関連する泊「ondoku chineseを活用した中国語授業」、橋本「オンラインを活用した語学学習システム」、野田「協定校と連携した台湾華語」の報告があった。第2回は対面で実施し(11月27・28日)、杉山「日中学生on-line自由交流」、泊「『理系のための中国語入門』「Ondoku Chinese」教材化プロジェクト」の報告が行われた。 その他、本研究に関わる報告としては、畑村「關於線上華語教學之實施―以宇部高專與文藻外語大學應用華語文系間的實習合作為例―」(第十二屆古典與現代國際學術研討會・文藻外語大學應用華語文系主催、2021年6月5日)、畑村「オンラインを活用した新しい国際交流活動:COIL型教育の取り組み」(KOSENフォーラム2021、2021年12月14日)が実績として挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度の課題にしていた動画制作に関しては、『理系のための中国語入門』に関しては、テキストの全課の動画を撮り終え、『理系のための中国語(発展編)』に着手した。 オンライン教材の教材の製作およびオンラインALの開発に関しては、畑村が勤務校のプロジェクト学習で、台湾の学生チューターと連携して行った。その結果、どのような中国語の学習活動がオンライン授業、対面授業に向いているかがわかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後も研究会を定期的に開催し、そこで報告していくことにする。 事前学習用動画の作成は、『発展編』を完成させる。また、『入門』をブラッシュアップし、高専全体で進めている「授業の共有化精度」(他高専の授業にオンラインで参加する制度)を利用し、本研究のメンバーが所属していない高専の学生も作成した動画を視聴し、台湾のネイティブ学生のオンライン授業を受講することで初級中国語が履修できるシステムを構築する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの発生で、台湾での研究打合せのための渡航ができなかったことによる。
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