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2023 年度 研究成果報告書

森林動態を考慮した植生帯移動の地形依存性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K01016
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04010:地理学関連
研究機関東京都立大学 (2022-2023)
横浜国立大学 (2021)

研究代表者

吉田 圭一郎  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (60377083)

研究分担者 比嘉 基紀  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (60709385)
石田 祐子  神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 学芸員 (80846725)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード森林の長期変化 / 更新動態 / 植生帯境界 / 地形 / 森林限界
研究成果の概要

本研究では,植生帯移動の地形依存性についての検討するために,植生帯境界における植生の長期変化を明らかにし,地形により異なる森林の動態プロセスを解析して,それらを関連づけた.その結果,利尻島と函南原生林において植生帯境界が標高に沿って上昇しつつあり,その移動には優占種の更新動態や種間相互作用が関与していることを明らかにした.利尻島では地表面状態や微地形が優占種の更新動態に影響しており,これが地形によって異なる植生帯の移動に関与したことが推察された.これらの成果から植生帯移動には地形依存性があり,気候変化による植生分布の将来予測では地形を考慮する必要性が示された.

自由記述の分野

自然地理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において,植生変化の駆動力となる森林の動態プロセスと地形との関連性を明らかにしたことで,日本の山岳域で進行しつつある植生帯境界の変化に対する地形の影響を把握できる.また,地形の影響を考慮することで,現在進行しつつある気候変化のみによって生じた植生帯移動を正しく捉えることができ,気候変化に対する日本の植生の脆弱性を評価することにつながり,有効な緩和策や適応策の立案に寄与するものと考える.

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公開日: 2025-01-30  

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