研究成果の概要 |
本研究では、第一に、暗号資産保有者が暗号資産非保有者よりも現金需要が少ないかどうか研究した。日常取引のための現金需要残高は、非保有者よりも平均的に低い傾向にあるが、金額の差は4,000~7,000円程度と小さい。また、暗号資産保有者のほうが非保有者のよりも保蔵需要残高が高い傾向にある。第二に、「キャッシュレス・消費者還元事業」とCOVID-19が日常的支払いでの現金利用頻度を低めたことを検証した。「キャッシュレス・消費者還元事業」実施により、現金利用比率は0.04~0.08ポイント低くなった。日本でCOVID-19が流行したことにより、現金利用比率は0.03ポイント低くなった。
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