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2023 年度 研究成果報告書

人事マイクロ・パネル・データを用いたワーク・ライフ・バランスの実証研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K01666
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関摂南大学

研究代表者

平尾 智隆  摂南大学, 経済学部, 准教授 (30403851)

研究分担者 井川 静恵  大阪学院大学, 経済学部, 教授 (20461858)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードワーク・ライフ・バランス / 日本企業 / 上司要因 / 同僚要因
研究成果の概要

従業員のワーク・ライフ・バランス満足を調査するために,2021~2023年度において年1回,ある企業において従業員調査を実施した。従業員調査の個票データを人事マイクロデータと突合し,新たなパネルデータを作成した。分析結果をディスカッションペーパーとして公表し,専門雑誌に投稿中である。分析の結果,個体効果を制御した上でもなお,上司と同僚のjob-related supportとwork-family supportが従業員のワーク・ライフ・バランス満足に影響を与えていた。残業時間の負の影響は個人効果を制御すると消失し,残業時間の短縮という施策よりも上司・同僚要因の改善が求められるといえるだろう。

自由記述の分野

労働経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

働き方改革関連法が施行され,企業は人的資源管理を通して,従業員の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を実現することが求められている。しかし,ワーク・ライフ・バランスの実現度合いは,個人差が大きく計測が難しいため研究の蓄積が進んでおらず,実践的な示唆があまり得られていない状況にある。本研究は,日本企業における効率的なワーク・ライフ・バランスの促進策を見出す。分析の結果,残業時間の負の影響は個人効果を制御すると消失し,単なる残業時間の短縮という施策よりも上司・同僚要因の改善が必要なことが判明した。その意味で,ワーク・ライフ・バランス実現のための人的資源管理の実践的な課題を明らかにした。

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公開日: 2025-01-30  

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