研究課題/領域番号 |
21K02002
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
新保 祐光 大正大学, 社会共生学部, 教授 (90513432)
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研究分担者 |
金 群 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20274251)
宮崎 牧子 大正大学, 社会共生学部, 教授 (40257738)
石川 到覚 大正大学, 人間学部, 名誉教授 (50119400)
金 潔 大正大学, 社会共生学部, 教授 (50347811)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 実習教育 / ICT / スーパービジョン |
研究実績の概要 |
1. 1年目は1)令和2、3年度に本学科でおこなったICTをもちいた学内実習の検証、2)海外におけるICTをもちいた実習教育の先駆事例の検討、3)ICT教育の方法と有用性の理解の深化を研究課題とした。1)2)に関しては、社会福祉実践現場でのICTの先駆的活用事例も含めて、第44回大正大学社会福祉学会「ポスト・コロナの地域を見据えるソーシャルワーク実践とICT活用」のなかで、基調講演やシンポジウムをおこない検討することが出来た。 そこでは、感染症予防のために直接関わることが出来ない場合のツールとしてICTが有用であることが示された。その有用性は、直接関わらないため感染リスクの低下という安全性、移動時間の短縮等による効率性、意思表明の機会の確保による権利擁護、感情表出の確保による情緒的支持などがある。限界としては、非言語等、対面で会えるときよりは情報が少なくなるため、ディスコミュニケーションが起きやすいことである。 課題としては、ICT教育の方法と効果の検討については、研究メンバー間での検討はある程度行えたが、外部へのアウトプットまでは至らなかった。 2. このほかソーシャルワークのICT活用の研究として、オンラインによるスーパービジョンの効果を検討するために、スーパービジョングループを作り、毎月1回オンライングループスーパービジョンを実施している。 その内容を毎週を録画し、話し合われた内容を分析することで、オンラインスーパービジョンの効果を検討するためのプロセスである。約1年間実施しており、出来れば同じ参加者のコメントの変化を検討することで、オンラインスーパービジョンの効果と限界を検討したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先駆事例としての、中国の事例はシンポジウム開催という形で達成できたが、台湾、および国内の先駆事例の収集が遅れている。また当初の予定であった国内外のICT教育の最先端の知見を十分に収集し、まとめるところまでは至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
時間の調整を迅速におこなうことで、研究計画を適切に進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大により、ICT利用場面の現地調査、ヒアリングなどが出来なかったため、旅費、謝金、調査資料の整理(逐語録データ作成、画像データの使用等)の費用が執行できていない。今年度は可能な限り実施したい。
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