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2023 年度 実績報告書

文理・教科横断的な情報活用能力育成を経済学で支援する教材開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02601
研究機関信州大学

研究代表者

藤崎 聖也  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (50578276)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード経済学 / 社会科・地歴公民科 / 情報活用能力 / GIGAスクール / 文献読解 / STEAM教育
研究実績の概要

本研究は、検定教科書などの読解、オンライン授業含めた教員養成課程での教育実践などを通して、情報活用能力育成に対して経済(学)的視点で貢献できる教材開発のための基礎的要件を検討することを目指している。
1 文献読解
2023年度は、中学校社会科公民的分野と高等学校公民科の必修科目となった「公共」の教科書における「メディア・リテラシー」と「情報リテラシー」の用途の差異について整理した成果は、査読付論文として刊行された。例えば、「批判」「判断」などがメディア・リテラシーにおいて重要である点は公共と公民的分野で共通しているが、公共ではより具体的かつ主体的な行動が求められること、電子的なメディアやそれらがもたらす影響に一層の注意を向けようとしていることが示唆されている。その他、社会科の書籍の一人一台端末に関する事例の使用ツールに着目した分析、国際金融に着目した高等学校公民科の教科書分析なども進展した。期間全体では、経済統計の表現に関する小学校社会科の副読本分析、情報化社会に関する記述に焦点をあてた検定教科書分析などにも取り組み、文献読解から学習内容に関わる要素を抽出し整理できた。
2 大学の教育実践の考察
2023年度は、教員養成課程での実践をふまえて、一般的には文系の学問とみなされる経済学とSTEAM教育との関係の強さについて、試行的に整理し、研究大会にて報告した。教員養成課程の場合、経済統計を一つの切り口にすると、初等・中等教育で重視される情報活用能力との関係を見出しやすくなる。それを活かして、学部でのSTEAM教育に関連するプログラム科目など、社会科を主専攻とする学生以外も含めた実践にも還元した。期間全体では、遠隔授業でのビデオ会議システム、対面活動でのアプリ活用というツールの観点でも大学の教育実践を考察し、学習内容とツールの関連性から情報活用能力を育成するための方向性を検討できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高等学校公民科「公共」と中学校社会科公民的分野の教科書におけるメディア・リテラシーと情報リテラシーの比較2023

    • 著者名/発表者名
      藤崎 聖也
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 47(3) ページ: 515-525

    • DOI

      10.15077/jjet.47034

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] STEAM教育と社会科学の関係から情報活用能力につなげる一例として経済統計を用いる教員養成課程での実践2023

    • 著者名/発表者名
      藤崎 聖也
    • 学会等名
      令和5年度日本教育大学協会研究集会

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公開日: 2024-12-25  

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