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2023 年度 実施状況報告書

本質的IR人材育成カリキュラム策定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02653
研究機関九州工業大学

研究代表者

大石 哲也  九州工業大学, 学習教育センター, 教授 (30552236)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードミクロ調査 / データ収集実践 / 講習会開催 / IRスキルの自己認識
研究実績の概要

本研究はIR人材育成の観点からIRのあり方について調査し,日本における本質的なIR人材育成カリキュラムを策定することを目的としており,2021年度に実施した日本全国の大学のIR従事者宛にアンケートでマクロな観点でを依頼しIR人材育成カリキュラムのニーズを把握した上で,2022年度にはそのアンケートの回答者の中からミクロな観点で個別調査に協力できる10人を選定して訪問及びオンラインでのインタビュー調査を実施し,これらの調査をもとに2023年度にはカリキュラムの中でも必要性の高いデータ収集に関する実践報告と,カリキュラムのニーズが高かった可視化に関する講習会を実施した。
2023年7月8日から13日に福島県郡山市で開催されたDSIR2023ではデータ収集の仕組みに関する実践報告を行った。この内容に可視化の取り組みを付加して内容を洗練した上で,IRに関する論文誌IJIRMに2024年2月6日に採択され公開された。
8月4日に聴講者を全国から募って東京国際フォーラムにてIRデータ可視化講習会を開催した。この講習会では可視化そのものの技量を学ぶことを目的とせずに,可視化した内容をいかにして理解するかに重点を置いた新しい内容の講習会であり,その設計について8月26日から27日に関西国際大学にて開催された日本教育情報学会第39回年会(論文提出は7月上旬)において発表した。
上記の講習会において実施したアンケートにおいて,IR実務者のスキルの自己認識のデータを取得し,その内容の分析について11月17日から19日に神田外語大学にて開催されたMJIR2023において発表した。
今年度の調査・分析は少人数による実施であったが,IR人材育成カリキュラムのニーズを深掘りすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

過去のアンケート結果をもとにデータ収集の実践的報告や,IR人材育成カリキュラムの小規模開催となる講習会を実施することができ,成果としては十分に示すことができたが,もう少し精緻な分析が必要であると考え,やや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

2023年度に可視化に関する講習会を実施し,IR人材育成カリキュラムのニーズを把握すべくIRスキルに関する自己認識の調査を実施したが,講習会参加者の属性等の背景を充分に取得しておらず,また人数も少なかったことから,再度精緻に分析するために2024年度に実施し,その方法や結果についてはDSIR2024,日本教育情報学会第40回年会,MJIR2024等で発表する。

次年度使用額が生じた理由

昨年度は講習会の参加者にアンケートを分析してIR人材育成カリキュラムの作成に繋げる取り組みを実施したが,より精緻な研究を実施するため再度講習会を実施してより詳細なアンケートを実施した上で,その成果を発表する。主に学会参加費・旅費,英文校正,会場使用料,謝金等に利用する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Development of an Automated Institutional Research System for Institutional Decision-Making in Kyushu Institute of Technology2024

    • 著者名/発表者名
      Oishi Tetsuya、Fukumaru Hirofumi、Hayashi Akihiro、Sakamoto Hiroshi
    • 雑誌名

      International Journal of Institutional Research and Management

      巻: 8 ページ: 1~16

    • DOI

      10.52731/ijirm.v8.i1.839

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Establishment of an IR System for Institutional Decision-Making in Kyushu Institute of Technology2023

    • 著者名/発表者名
      Oishi Tetsuya、Fukumaru Hirofumi、Hayashi Akihiro、Sakamoto Hiroshi
    • 雑誌名

      IIAI Letters on Institutional Research

      巻: 3 ページ: 1~8

    • DOI

      10.52731/lir.v003.116

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] IRに関するスキルや知識の自己認識に関する調査―受講者が必要とする研修との乖離に注目して―2023

    • 著者名/発表者名
      大石 哲也、西出 崇
    • 雑誌名

      大学情報・機関調査研究集会 論文集

      巻: 12 ページ: 72~77

    • DOI

      10.50956/mjir.12.0_72_1

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 本質的IR人材育成カリキュラム策定に向けた実践的調査の設計-IRに関するスキルや知識の自己認識に注目して-2023

    • 著者名/発表者名
      大石 哲也、西出 崇
    • 雑誌名

      日本教育情報学会第39回年会論文集

      巻: 39 ページ: 199-202

  • [学会発表] 本質的IR人材育成カリキュラム策定に向けた実践的調査の設計-IRに関するスキルや知識の自己認識に注目して-2023

    • 著者名/発表者名
      大石 哲也、西出 崇
    • 学会等名
      日本教育情報学会第39回年会
  • [学会発表] Establishment of an IR System for Institutional Decision-Making in Kyushu Institute of Technology2023

    • 著者名/発表者名
      Oishi Tetsuya、Fukumaru Hirofumi、Hayashi Akihiro、Sakamoto Hiroshi
    • 学会等名
      14th IIAI International Congress on Advanced Applied Informatics DSIR2023
    • 国際学会
  • [学会発表] IRに関するスキルや知識の自己認識に関する調査―受講者が必要とする研修との乖離に注目して―2023

    • 著者名/発表者名
      大石 哲也、西出 崇
    • 学会等名
      第12回大学情報・機関調査研究集会 MJIR2023

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公開日: 2024-12-25  

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