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2021 年度 実施状況報告書

吃音のある中学生及び高校生に対する社交不安症を考慮した支援法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02688
研究機関九州大学

研究代表者

菊池 良和  九州大学, 大学病院, 助教 (70467926)

研究分担者 吉田 恵理子  長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00284638)
見上 昌睦  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30279591)
福井 恵子  九州大学, 大学病院, 言語聴覚士 (40584628)
山口 優実  九州大学, 大学病院, 言語聴覚士 (90788605)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード吃音 / 社交不安症 / 中高校生
研究実績の概要

吃音症は中学生・高校生の1%程度と多く存在し、小学生時代と比べ、本人の悩みは中高生の時期に一層大きくなる。実際、不登校・中途退学または発言・発表への怖れなどの深刻な悩みに直面しており、支援法の確立は急務である。発表・社交場面において極度の不安・恐怖を感じ、回避してしまう疾患として、近年、社交不安症が注目されている。本研究の目的は、吃音のある中学生・高校生に対する社交不安症を考慮した支援法の開発である。その目的達成のために、1)吃音のある中高生の社交不安症の併存率を算出、2)支援法につながる要因解析、3)主訴と社交不安症の関連を研究し、それらを踏まえて、4)吃音中高生の支援法の開発を行う。吃音中高生の悩みを可視化することにより、特別支援教育担当教師だけでなく通常の学級担当の教師、医療従事者にも新しい視点の支援法が広まり、より研究成果が当事者に還元される研究である。令和3年度は初年度であり、まず倫理委員会に本研究の実施の承認を得た。本研究は15歳未満の中学生も含むために、インフォームド・アセントとして、文書及び分かりやすい説明を併用することで研究参加の同意を得ることにした。当院耳鼻咽喉・頭頸部外科に吃音を主訴として来院した患者を対象に、被験者を募集した。令和3年度末には、社交不安尺度LSAS-CA日本語版のデータが目標数を達成した。今後、カットオフ値などを用いて、日本の中学・高校生の社交不安症の併発率を算出する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の目標数を達成しているため。

今後の研究の推進方策

令和4年度に予定している研究を、予定通り遂行する。

次年度使用額が生じた理由

コロナウィルス感染症により、旅費の使用費が少なかったために、共同研究者たちの使用費が余ってしまった。次年度は計画通りに使用を周知徹底する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 神経発達症に含まれた吃音症の最新知識2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和
    • 雑誌名

      難病と在宅ケア

      巻: 27(9) ページ: 5-9

  • [雑誌論文] 吃音症とバリアフリー「発話(吃音)」2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和
    • 雑誌名

      MB ENTONI

      巻: 265 ページ: 49-57

  • [雑誌論文] 吃音患者が自己実現の欲求を持つためのマズローの欲求段階説2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和
    • 雑誌名

      日本音声言語医学会

      巻: 62(3) ページ: 181-185

  • [雑誌論文] 精神障害者保健福祉手帳を取得し就職できた吃音患者の1例2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和
    • 雑誌名

      耳鼻と臨床

      巻: 67(4) ページ: 280-283

    • 査読あり
  • [学会発表] 神経発達症に含まれた吃音症の最新知識2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和.
    • 学会等名
      第63回日本小児神経学会学術集会
    • 招待講演
  • [図書] 保護者からの質問に自信を持って答える! 吃音Q&A 吃音のエビデンスを知りたい方へ【電子版付】2021

    • 著者名/発表者名
      菊池良和、福井恵子、長谷川 愛
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      日本医事新報社
    • ISBN
      978-4784958504

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公開日: 2022-12-28  

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