研究課題
基盤研究(C)
本研究は、幼児期から高校卒業まで継続して使用できる「吃音のある子どものためのサポートブック」(以下、吃音SB)を作成することを目的とする。上記の目的を達成するために、まず、吃音のある子どもの保護者14名を対象に面接調査を行い、幼児から高校生までの吃音のある子どもの毎日の生活における困難やサポート(配慮・支援)のニーズを把握した。続いて、上述の面接調査の結果に基づき、(1)保護者向け、(2)吃音のある子ども(小学生以上)向けからなる吃音SBを作成した。
特別支援教育(言語障害教育)
本研究では、吃音のある保護者への吃音のある子どもの毎日の生活における困難やサポートのニーズに関する面接調査の結果を踏まえた、吃音SBを作成した。吃音のある子どもを対象としたサポートブックはこれまで開発されていない。また、本研究では、保護者向けに加え、吃音のある子ども向けのサポートブックも作成した。本研究で作成した吃音SBは吃音のある保護者への支援に加え、吃音のある子どもへの自身の吃音の理解や自ら必要な支援を周囲に求めるセルフアドボカシーの指導・支援の充実・発展に寄与すると考える。