研究課題/領域番号 |
21K02704
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
坪見 利香 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40452180)
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研究分担者 |
大塚 敏子 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (80515768)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 医療的ケア児 / 看護師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療的ケア児を支える教員および看護師の多職種コンピテンシーモデルを明らかにすることである。 2020年度は、本研究の第1段階である①特別支援学校に配置されている看護師を対象に、多職種連携における教員との相互理解の現状と課題を明らかにするために、看護師を対象に観察研究を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の全国的な流行は収まらず、学外者の立ち入り制限が解除される見通しが立たないことから、予定していた調査が困難となった。そのため、医療的ケア児の利用が増加傾向にある放課後等デイサービスにおける看護師6名を対象に、特別支援学校を含む他機関との連携を含む役割意識について半構造化面接による調査を実施した。 その結果、放課後等デイサービスで医療的ケア児を担当する看護師は、これまで医療現場で経験した知識や経験をできるだけわかりやすく他職種に伝えつつ、医療的ケアを実施していた。看護師は、個別支援計画に直接関与はできていないものの、子どもの成長・発達を見守り家族を含めた生活全般を支援する意識をもっていることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、特別支援学校における看護師を対象とした観察研究を実施することが難しい状況にあったため。
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今後の研究の推進方策 |
前述のとおり、予定していた計画は実施できていないが、医療的ケア児が利用している放課後等デイサービスにて調査を実施できたため、これを基盤に第2段階の調査として特別支援学校の多職種連携について、看護師が認識している役割と、校内連携先である教員、養護教諭、放課後等デイサービスなどの校外連携先との相互理解の現状を明らかにする予定である。どのようにすれに実施すれば、調査対象者の負担を軽減できるか具体的に方法を検討し、実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画していた、特別支援学校に勤務する看護師を対象とした観察研究が実施不可能になったことにより調査対象者および調査地域を変更したため。分担研究者との打ち合わせは、コロナ禍のため、オンラインにより実施したこと、また関連する学会もオンライン開催となり、交通費が生じなかったたため。
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