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2023 年度 研究成果報告書

中学校関数授業におけるメタディスコースの様態と働き

研究課題

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研究課題/領域番号 21K02879
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関上越教育大学

研究代表者

高橋 等  上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80293273)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードメタディスコース / 暗黙知 / 数学授業 / 情意
研究成果の概要

Sfard(2008)が提示したコモグニション論における主要な知見であるメタディスコースはディスコースの背景となりディスコースに対して支配的となるパターンを提供するメタ規則である。Sfard(2008)はメタディスコースを認知的な側面と規範的要素により説明しているものの,情意的性格もまたメタディスコースとなり得ることを理論的に示した。更に,先行研究のデータの二次的分析により,メタディスコースが信念や好意性という態度を背景とすることを明らかにした。コモグニション論が数学学習のあらゆる現象を説明するというのであれば,情意的性格を積極的に論ずる必要があると結論付けた。

自由記述の分野

数学教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

数学教育学におけるプラトニズムが後退し,数学的知識が人間による創造物と位置づけられる現在において,学習者や教師の情意的性格はますます重要視されるようになっている。コモグニション論におけるメタディスコースが情意的性格をとり得ることを示したことは,認知とコミュニケーションを統合する視点によって,数学教育で生ずる現象の大部分を説明する可能性を示したことになる。この成果によって,算数数学授業を巡るメタディスコースのさまざまな収集により,その異文化間の差異に焦点を当て,数学的知識が真に文化に依存した多様な知識であり,数学授業や学習も文化に依存する立場を強く支えることになる。

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公開日: 2025-01-30  

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