本研究の目的は、現実のデータを用いた演習を中心とするデータ分析「実践」学習環境を構築し、社会人学習者が、各自の目的や持ち時間に合わせてデータ分析を効率的に学べるようにすることである。これを実現するため、1台のパーソナル・コンピュータ上で、①実際の気象データを多数格納し簡単な操作で自由に取り出せるデータベース・システムと、②それらのデータを対象とした分析を体験するための課題およびそのための分析用プログラムを掲載した例題集と、③実際の分析のためのデータ解析環境、の三つを学習者が同時に操作しつつ「実践」の多様な体験が効率的にできる環境を開発した。なお、飲食に関するデータも分析対象に加えた。
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