研究課題
基盤研究(C)
質問紙調査の結果、間違ってはいるが、教員養成系学部生が強固に保持し問題を解く際に活用している“学生なりの電流・電圧ルール”が4種類見つかった。また、電位差(電圧)を理解できていない、回路全体を見ないで部分的に推測してしまう、電源電圧がどこにかかるのかを考えない学生が多くいることもわかった。本課題では、教員養成系学部生の誤った“学生なりの電流・電圧ルール”を解消し、科学的に正しい知識を獲得するための実験講座を開発した。
物理教育、高分子ゲルの物性
今回、すでに小中学校や高等学校で電気回路に関して学習している教員養成系学部生を対象とした“分かり直し”のための講座を開発した。電気回路学習は、児童や生徒にとって理解が難しく、理科離れ・物理嫌いの一因になると言われている。開発した実験講座を、小学校教員を目指す教員養成系学部生や教職大学院生だけでなく、若手の現職教員も対象に実施することで小学校の理科教育にも寄与できるのではないかと考える。不安なく自信をもって電気単元の指導ができる若手教員の養成と育成につなげたい。