トンプソン群 F が作用する空間として以下のものを構成した:(I) ある束順序化群 (lattice-ordered group) の Dedekind-MacNeille 完備化; (II) ある無限次元アフィン空間内の適当な領域; (III) ある無限次元球面内の適当な領域. とくに (I) を用いて McClearyーRubin による定理の別証明を与えることができた.一方,(II) に関しては,基本領域を決定し,さらに不変測度の構成を行った.この他にトンプソン群 T の区分的整射影的実現に付随して得られるある無限次元群についても考察を加えた.
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