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2023 年度 研究成果報告書

大気圧プラズマによる抗腫瘍効果と免疫賦活化を利用した新規口腔がん治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K03524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分14030:プラズマ応用科学関連
研究機関佐賀大学

研究代表者

山下 佳雄  佐賀大学, 医学部, 教授 (50322300)

研究分担者 合島 怜央奈  佐賀大学, 医学部, 講師 (30756143)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード大気圧プラズマ / 口腔がん / 免疫
研究成果の概要

口腔癌治療には手術、放射線治療、化学療法が主流であるが、さまざまな問題点を抱えている。特に超高齢社会となった現代では、さまざまな既往をもつ患者が多く、治療に難渋する。安全でかつ効果的な新規の口腔癌治療法を開発することを目的に、本研究は行われた。大気圧プラズマを活用することにより、口腔癌細胞株への抗腫瘍効果が得られることが確認された。一方で、正常細胞への侵襲は限りなく抑えることも確認できた。また免疫系細胞へ一定の条件下で大気圧プラズマを照射することで免疫機能が賦活化することも判明した。

自由記述の分野

顎顔面外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究成果から、大気圧プラズマが口腔癌治療として活用できることが示唆された。つまり、抗腫瘍効果を維持したまま、従来の治療法で問題となる皮膚炎や口内炎といった副作用の出現が少ない治療法となり得る。高齢者や様々な既往症をもった患者など幅広い適応を有する新規の治療法になると考える。
また一方で、大気圧プラズマによって免疫系細胞の賦活化も確認されたことから、照射によって周囲に浸潤している免疫系細胞にも影響を及ぼすことで、自己の抗癌作用の向上も期待できる。この治療法が確立されれば、口腔癌治療に大きく貢献できると確信する。

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公開日: 2025-01-30  

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