研究課題
基盤研究(C)
ワイル不変性をもつ量子重力理論について研究した。まず、制限されたワイル不変性を持つ量子重力理論を構成し、対称性の自発的な破れの問題を考察した。また、大域的なスケール不変性をもつ量子重力理論を構成し、そのBRST量子化を行い、この理論に存在する対称性が、ISOp(10|10)という非常に大きな対称性であることも明らかにした。さらに、ワイル不変性をもつコンフォーマルな量子重力理論のBRST量子化も行い、その物理的な粒子についても明らかにした。
素粒子物理学
現代の素粒子物理学の重要な未解決な問題の一つに、量子力学と一般相対性理論を結び付けた量子重力理論の構成がある。我々は、特に一般座標変換不変性に加えて、局所的なスケール不変性を持つ量子重力理論を構成した。この理論を土台にして、重力理論の繰り込み可能性の問題の解明がなされる可能性がある。