研究課題
基盤研究(C)
鉄鋼材料を高磁場中で熱処理することで材料の特性が向上することが知られている。材料評価は熱処理後におこなわれるが、材料の特性は組織構造によってきまる。そしてその組織構造は熱処理中の構造変化によるため、用途に応じた高性能な材料を開発するには、熱処理中の構造変化をその場観測し、その材料に最も適した熱処理を行う事である。そのため、実際の熱処理を再現できる環境を整備し、中性子散乱実験により熱処理中の構造変化をその場観測した。
結晶構造解析、MEM解析、中性子散乱
高性能な材料を開発するために、高磁場・高温における材料の構造変化を観測することは非常に重要で研究会などで鉄鋼メーカーから要望が要せられていた。高性能な材料を開発することができれば、軽量化することができ、省エネルギー・省資源につながる。このような特殊環境下での材料評価は中性子だからこそ可能であるが、これまで同様の測定がされたことがない。そのため、本研究は材料開発をする上で重要な手段となる可能性がある。