本研究では,ヒートポンプとコジェネレーションを併用する熱電併給技術を,マイクログリッド(MG)に導入し,その等価的な蓄電機能を利用して,再生可能エネルギー電源の不安定な出力変動を抑制しつつエネルギー供給を継続できる防災型の地域MGの内部構成及び運用・制御手法を提案し,その有効性を明らかにした. 具体的には,防災型地域MGの内部構成・容量並びに対応する設備コストをエネルギーフローベースで算定し,数値試算により,水素供給のための設備を導入することは自立的運用と調整力確保の両面で効果的であることが示された.その際にかかる追加投資も,回収可能な範囲の追加投資で実現可能であることを確認した.
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