「球雷」と呼ばれる大気圧下で発生し、大容積、長い持続時間を持つ放電を用い、それにより生成されるOHラジカルの強力な酸化力を利用した新しい水処理方法の実現に向けた基礎特性の解明を行った。電極材料を変えた測定により、銅以外では分解が全く起こらないか、処理速度が非常に小さくなり電極材料の選別が重要であることを見出した。ある印加電圧の極性において処理開始直後は処理速度が大きいが、その後低下する現象があり、溶液中に溶け出すCuイオンとの副生成物の濃度の増加がこれに大きく関わっていること見出した。また、発生するOHラジカルの温度や密度の値を計測し、本放電が活性種生成源として有効であることを示した。
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