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2023 年度 研究成果報告書

電子の非発光再結合を用いたGaAs中窒素不純物準位の高感度マッピング

研究課題

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研究課題/領域番号 21K04130
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分21050:電気電子材料工学関連
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2022-2023)
筑波大学 (2021)

研究代表者

相原 健人  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 研究開発員 (50892808)

研究分担者 福山 敦彦  宮崎大学, 工学部, 教授 (10264368)
池沢 道男  筑波大学, 数理物質系, 准教授 (30312797)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード非発光再結合機構 / CZTS薄膜太陽電池 / バンドフィッティング効果 / 局在的バンド揺らぎ
研究成果の概要

発光・非発光再結合機構を組み合わせて不定比化合物半導体の一つであるCZTS薄膜太陽電池試料における局在的組成揺らぎによって生じる実効的バンドギャップの低下の調査を行った。非発光再結合機構からCZTSの高感度な光学吸収スペクトルを観測した。発光ピーク位置と光学スペクトルから算出したCZTSのバンドギャップのエネルギー差から、バンド揺らぎの原因はカチオンのアンチサイトによる局在的なイオン欠陥であったことを明らかにした。また、励起光強度増加に伴う発光スペクトルのブルーシフトの起因が局在的組成揺らぎによるバンドフィリング効果であったことを明らかにした。

自由記述の分野

分光評価

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果であるCZTS薄膜の欠陥準位の詳細な同定には発光スペクトルと光学吸収スペクトルを組み合わせることで得られる知見をある。ここで、光学吸収スペクトルの取得には、一般的に透過率測定あるいは分光エリプソメトリー法で取得可能であるが研究対象の構造では計測することはできない。一方で、本研究で実施した透過型光熱分光法では、デバイス構造の状態で高感度な光学吸収スペクトルの取得に成功している。また、発光測定の励起光強度変化で観測された発光分布のピークシフトは不定比化合物半導体固有のピークシフトであり、本研究により得られた傾きから組成揺らぎを定性的に評価可能な指標であることを見出している。

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公開日: 2025-01-30  

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