様々な排水に含まれる微量汚染物質対応として活性炭吸着やオゾン酸化処理等の物理化学処理が検討され,実用されている。しかし,1,4-dioxaneなどの親水性難分解性有害物質の存在が明らかとなり,既存の水処理方法では処理が困難であることが明らかになるにつれ,現状のプロセスを見直す必要が出てきている。本研究で開発した電解フォトフェントン型処理法はこれら親水性難分解性有害物質も処理可能な新しい促進酸化処理法である。危険薬剤の供給・管理を必要とせず,電力のみで運転可能という特徴を有しており,薬剤管理者や運転管理者を置くことが困難な小規模事業場排水の処理の適正化等に貢献することが期待される。
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