CO2排出削減を行うためにセメントの混合材の大量使用を可能とする反応促進剤の開発を行うことを目的とした。その結果、水酸化カルシウムを活性化剤とした高炉スラグ微粉末やフライアッシュの初期反応を硫酸ナトリウムの添加によって促進することを可能とした。また、セメントと混和した場合においても硫酸ナトリウムの添加が反応を促進し強度発現が高いことを明らかにした。一方、硫酸ナトリウムの添加は初期の反応を促進し強度発現を促進したが、材齢28日以降の強度増進はそれほど高くなかった。これは初期に反応生成物が多く生成したためであると考えられる。初期反応の促進はイオン移動度と溶解度に依存していることを明らかにした。
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