研究課題
基盤研究(C)
本研究は,鉄筋コンクリート部材の合理的なコンクリート充填解析法の開発を目的として,フレッシュコンクリートの流動特性をレオロジー定数で表した。また,振動下や間隙通過性を考慮した流動解析手法を開発した。なお,レオロジー定数は設計時にも求められるように,コンクリートの使用材料や調合などから機械学習で求められるような開発も行った。さらに,本研究では,機械学習およびロジスティック回帰による目視材料分離判定法も併せて開発した。
建築材料・施工
近年の鉄筋コンクリート構造物の施工条件および使用材料の多様化,過密配筋化と複雑な部材断面の増加,さらには労働者人口低下による技術者不足の状況も相俟って,コンクリート工事を取り巻く環境は厳しくなっており,コンクリート工事の合理化は,建設業界において喫緊の課題である.従って,コンクリートの流動性を物理的に表し,合理的なコンクリートの充填解析法の確立を目標とした本研究は,学術的および社会的にも意義がある.