研究課題
基盤研究(C)
本研究では,雪国で問題になっている折板屋根先端に形成された氷柱に着目し,その氷柱の形成過程を室内実験によって模擬することができる実験装置を開発し,その装置を用いて氷柱形成メカニズムを推測した。また,前述のメカニズムを基に考案した新規折板屋根によって,ヒーターなどの熱エネルギーを用いることなく,氷柱の形成を抑制する方法を提案し,実証実験によって,その効果を確認した。
伝熱工学
本研究の成果を実用化することで,積雪の多い寒冷地の多くの建物で問題となっている屋根先端の氷柱形成を抑制することができる。これにより,氷柱の落下による被害を防止するために費やしている,多くのコストを削減することができる。また,本研究の成果は流体の凍結・凝固による被害を受けている,他の事象に応用できる可能性がある。