本研究では,標準車載ネットワーク CAN(controller area network) を想定した,高調波ノイズに対する高信頼化技術「ハイブリッド通信プロトコル」および「バスエンフォーサ」の有効性を評価するためのモデルを構築した.実験とシミュレーションモデルおよび数理モデルを併用して評価手法を検討した.その結果,ハイブリッド通信プロトコルでは,ネットワークがバスオフに至るまでの時間と可用性を対象とする信頼性評価モデルによってその有効性を示した.またバスエンフォーサでは,想定する誤りに対して,100台程度の複数ノードまでエンフォーサによるバス制御が可能であることなどを明らかにした.
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