研究課題
基盤研究(C)
GNSS測位と海中音響測距を組み合わせた海底地殻変動観測におけるリアルタイム・連続観測技術の確立のため、データの送受信にかかる衛星通信コストの削減のための開発研究を行った。データ容量の縮減プログラムの作成、陸上でのLoRa通信の実験、陸上・離島・洋上でのリアルタイム高精度GNSS測位実験、実海域での海底地殻変動観測による一連のシステムの動作試験、衛星通信を介した長期間にわたるデータ通信の試験を経て、当初目的のための要素技術が完成した。
地震学
本開発研究の実施によって、海底地殻変動観測のリアルタイム・連続観測化を比較的低コストで行うための要素技術が確立した。この技術が実戦投入されれば、南海トラフ地震臨時情報の発表への海底地殻変動観測結果の活用や,海域での地震による地殻変動の早期把握が可能となり、防災・減災にとって重要なデータの取得が可能になる。