研究課題/領域番号 |
21K05065
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
折山 剛 茨城大学, 理工学研究科(理学野), 特命研究員 (90185687)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 有機分子触媒 / 触媒的不斉アシル化 / キラル1,2-ジアミン / ラセミ第一級アルコール / 速度論的光学分割 / 対称1,2-ジオール / α-アミノマレイミド / 不斉マンニッヒ反応 |
研究成果の概要 |
触媒量の有機分子触媒を用いる大きく以下の3つの不斉合成反応を開発した。① ラセミ第一級アルコールの不斉アシル化による速度論的光学分割、② 対称1,2-ジオールに対して不斉アシル化とシリルエーテル化を組み合わせた非対称化、③ α-アミノマレイミドとN-Bocイミンの不斉マンニッヒ反応。これらの反応では、いずれも従来法よりも少ない触媒量で高いエナンチオ選択性を達成した特徴を有している。
|
自由記述の分野 |
有機合成化学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した反応により高エナンチオ選択的に得られた生成物は、天然物の不斉全合成など種々の変換反応へと展開できる重要かつ有用なキラルビルディングブロックである。これらの不斉合成反応で用いられている有機分子触媒は低分子量であり、簡便に調製することができ、また用いる触媒量も少ないため環境に調和した反応となる。不斉アシル化の高精度量子化学計算による反応機構の理論的な解明を試み、有機分子触媒による反応活性化の本質的な理解も進展した。
|