研究課題/領域番号 |
21K05119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
茶山 健二 甲南大学, 理工学部, 教授 (10188493)
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研究分担者 |
岩月 聡史 甲南大学, 理工学部, 教授 (80373033)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | イオン液体 / 共抽出 / 色素 / 大麻代謝物 |
研究成果の概要 |
抽出分離・濃縮したい物質を含む水溶液中から、水に難溶で、蒸気圧のないイオン液体を生成する手法で抽出を行うと、有機溶媒のように吸収毒性がなく、樹脂製の容器が使用でき、振とうの必要もない。この利点を平衡論的に色素の抽出を例に明らかにした。そして、回転による遠心力のみで抽出を可能にする多検体用ディスクを発明した。ディスクを駆動し、分離したイオン液体相を分取または直接分光法で分析する装置を開発が可能なステップまで研究は進行した。この抽出システムはあらゆる物質の抽出系に応用できるが、環境試料水中のリン酸イオンおよびDNAについて抽出法を確立した。
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自由記述の分野 |
分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、イオン液体生成を用いた、化学物質の抽出が、新たな自動抽出デバイスを創成できる可能性について明らかにした。データ駆動型社会のうち、化学から生み出される情報を加速する原動力となることが期待される。ケムインフォーマティクスの一段の飛躍は、デジタル化と結びつきにくい化学反応操作の自動化により大きく前進するものと考えられるが、これらの操作の中でも、最もハードルが高かった液液抽出の自動化を達成するイオン液体生成を利用する自動抽出装置はこのような目的をも達成するキーデバイスになるものと確信している。
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