今後の研究の推進方策 |
今後、単量体比の異なる高分子ライブラリの合成を進め、高分子鎖や架橋構造が有機溶媒に対する溶解性や粘性に与える影響を明らかにする(高分解能NMRおよび溶液粘度測定により解析予定)。また、共重合の反応条件を系統的に精査し、高分子の組成、硬度、分子量分布が錯体触媒の回収率に及ぼす影響を明らかにする (SEM-XMA、ナノインデンター、HPLCにより解析予定)。 2,3-二置換ジヒドロベンゾフランは、生物活性ネオリグナン系天然物の基本骨格の一つであることから、本化合物を標的としたα-ジアゾエステルの分子内不斉C-H挿入反応に可溶性架橋高分子錯体を適用し、ジヒドロベンゾフランライブラリーの構築に至る触媒的不斉合成プロセスを開発する。
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