パッケージ本来の良さを保持して、安全かつ持続的な抗菌効果のある食品パッケージの開発を目的として、表面改質法により殺菌・除去機能を併せ持つ抗菌フィルムを作製する。高濃度の抗菌部位を持つ高分子鎖を表面に固定することで、高い抗菌効果が期待され、抗菌剤が食品へ転移しないために安全性が高く、抗菌剤の選択性が広がる。抗菌効果の持続性をより高めるために、殺菌・除去の抗菌サイクルが自発的に駆動するように、高分子構造を設計する。細菌の付着・脱離による局所的pH変化に応答する刺激応答性高分子を用いることで、外部刺激の要らない抗菌システムを構築する。
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