研究課題
基盤研究(C)
本研究の主要な研究成果は以下のとおりである。(1) 正孔誘起LSPRの励起でCuSから担体へのホットホール注入が起こることを明らかにすることができた。(2) プラズモニック材料と担体とのドメインマッチングヘテロエピタキシャル接合により、プラズモニック光触媒電極の活性が飛躍的に向上することを明らかにした。(3)担体の集合体構造により、特異な反応場を形成出来ることが明らかとなった。
光触媒と光電気化学
これまでに報告例のない正孔誘起プラズモンによる高効率な光電変換を実証するとともに、近赤外光を利用したソーラー水素合成を達成した。本研究で確立した、「結晶同士の原子レベル整合した界面の形成とファセット化によるホットスポットの形成」というこれまでにないコンセプトを元にした新たなプラズモニック光触媒の設計指針により、水素社会実現のために強く求められている、太陽光を利用したソーラー水素合成への道が開かれたものと考える。