小胞体糖タンパク質品質管理機構で重要な役割を果たすグルコース転移酵素(UGGT1)―セレノタンパク質SelenoF複合体を、昆虫細胞発現系で大量に調製可能であることを示した。また、新たに開発した光親和性架橋剤をSelenoFのシステイン残基に選択的に導入し、UGGT1と光架橋を行うことで、SelenoFのUGGT1に対する空間的配向の決定を試みた。その結果、SelenoFはUGGT1のN末端側のTRXL3領域およびC末端側のGT24ドメイン付近と架橋することが明らかになった。これにより、SelenoFがUGGT1が認識する様々なミスフォールド糖タンパク質にアクセス可能であることが示唆された。
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