植物はアーバスキュラー菌根菌と根で共生し、土壌養分を効率よく吸収しているが、この共生は「発達」と「崩壊」を繰り返す。本研究は、数日の短い期間における「発達」と「崩壊」サイクルの分子メカニズムに着目してきたが、さらい長いタイムスパンの「発達」と「崩壊」についても考慮した。すなわち、若い栄養生長期の実生の生長ステージに加えて、開花期、子実の登熟期、作物以外の冬季の草(冬草:雑草)、枯死した根などまで解析の対象とした。その結果、驚いたことに、通常の菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)とは逆の感染サイクルを持つ菌根菌を発見した
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