研究課題/領域番号 |
21K05350
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
|
研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
安部 智子 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (40553524)
|
研究分担者 |
横谷 香織 筑波大学, 生命環境系, 客員研究員 (10217531)
加藤 浩 三重大学, 地域イノベーション推進機構, 助教 (30378327)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | シアノバクテリア / 環境応答 / 過酷環境耐性 / 紫外線耐性 / 遺伝子発現解析 |
研究成果の概要 |
高い過酷環境耐性を備えるNostoc sp. HK-01の環境耐性機構、とくに乾燥耐性におけるストレス耐性機構の解明を目的として研究を行ってきた。Nostoc sp. HK-01が産生する細胞外物質(ES; Extracellular substance)中の紫外線吸収物質について明らかにし、紫外線曝露後のES未除去細胞の生存率がES除去細胞の生存率と比較して有意に高いことを示した。また、Nostoc sp. HK-01の湿潤-乾燥サイクルにおける遺伝子発現解析を行い、本株の乾燥耐性に関与する可能性のある遺伝子を検出した。
|
自由記述の分野 |
応用微生物学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Nostoc sp. HK-01では、栄養細胞以外に、休眠細胞や連鎖体、異型細胞の存在が報告されている。休眠細胞の乾熱耐性については勢力的に研究が進められてきたが、細胞群全体の耐性についてはほとんど明らかにされていない。細胞外物質に含まれる機能性物質の存在および細胞の水分量に相関する遺伝子発現を明らかにしたことから、細胞群全体の遺伝子発現や発現した代謝系からの物質が、細胞群全体としての乾燥耐性に寄与している可能性を示した。本株の乾燥耐性全容を明らかにすることは、全生物の細胞や組織に対する乾燥耐性機能の付与や食品の長期保存方法の発展に、また、様々な生物のストレス耐性機構の解明に大きく貢献する。
|